・内覧で必ずキッチンを確認しなければいけない理由
中古アパートやマンションを買って不動産投資をする場合には必ず物件の現地の部屋の中を確認すると思いますが、その中で「キッチン」って結構重要な項目なんです。
古いアパートやマンションの場合ってキッチンについてあまり考えられていない物件が多いです。新しいアパートやマンションの場合は、例え狭くても使い勝手が良く考えられていていたりしますが、昔の物件は「どうしてこんな間取りにしたんだろう??」とか「これを設計した人はどうやってここに住むんだろう?」と首をかしげてしまいたくなるような物件が多いです。そして、その中で一番注意して見てもらいたいのが、「キッチン」です。
キッチン周りで最初に見てもらいたいのが、「冷蔵庫置き場」です。古い物件は冷蔵庫を使ってなかったんじゃないか(実際にそこまで古い物件はなかなかないので、冷蔵庫を置くはずです)と思うくらい冷蔵庫を置く場所について考えられていない物件が多いです。上の写真の物件はキッチンの周りに冷蔵庫を置く場所がないため、キッチンの後ろの遠いところにキッチンを置かざるを得ないのです。
また、冷蔵庫は空いているところに好きにおけば良いと考えますが、置きたい場所にコンセントがない場合も古い物件には多いです。「いったいここに住んでいる人はどこに冷蔵庫を置いて料理をしているんだ、、、」と悩んでしまうアパート、マンションを沢山見てきました。
・実際に自分が住む事を想定して考える
不動産投資でアパートやマンションの内覧に行った際には「実際に自分が住む事を想定して考える」ことが必要です。税理士や医者で中古物件を買って大家さんになりたいという人に多いですが、実際にその部屋に住む人のことを想定しないで数字や資料だけで決めてしまう人がいます。
住む人のことを考えて作られていない物件は中をみればすぐわかります。部屋を借りにくる人たちはそこに住むつもりで見に来るのです。そういった人たちが見にきたときに生活がイメージできないような部屋は借りてくれません。
実際に自分が部屋を借りに行く時もそうだと思いますが、自分が持っている家具をどこにおいて、どうやって実際に生活するかということを考えて、イメージが出来ないと部屋を借りてくれません。
ここがしっかりしていないと、せっかく夢を見てアパートやマンションを買って大家さんになって不動産投資を初めても、結局誰も借りてくれなくて、借金で苦しむだけの生活になってしまいます。
・キッチンが悪いと最後に奥さんに嫌われる物件になる
不動産仲介をしているときに忘れてはいけないのが、「奥さんの存在」です。不動産とか住宅とかって難しい話が多いので、男性と話をすることが多いですが、最終的に物件を選ぶ時に尊重される意見は「奥さん」の意見です。今まで、たくさん旦那さんが良いと言っていて、決まりかけたときに奥さんの一声で状況が変わったことがありました。
なぜ、奥さんの意見が強いかというと、実際に家で家事をしたりするのは大抵「奥さん」だからです。そんな奥さんが毎日必ず使うものは「キッチン」です。キッチンの使い勝手が悪い物件を奥さんが選んでくれるとは思えません。
・まとめ
キッチンは不動産投資にとって重要なポイントです。キッチンを意識していないと、せっかく不動産投資を初めても負け組大家さんになって心配事ばかり増えて、大家さんになんてならなかった方がよかったという状況になることもあります。どんな商売でもそうだと思いますが、「顧客の立場に立って物事を考える」ことが必要なのです。
キッチンが使い勝手が悪い物件でもリフォームをするという手がありますが、ある物件でリフォームを考えた場合に、間取りの関係でどうしても使い勝手が悪いキッチンにしかなりませんでした。あとからリフォームするにしても最初に想定しておかないと水回りの関係でリフォームが難しかったりします。そうなれば、あとは家賃を下げるしか方法がなくなります。
家賃を下げていけば入居者の質も下がって、苦労するのは大家さんです。以外にキッチンって大切なんです。