昔のトイレは水の流れがうまく計算されていなかったので、良く詰まりましたが最近のトイレは水の流れを考えたり、水の量を調整したりして簡単には詰まらないようにできています。
そんなトイレですがやっぱり定期的に「詰まった」という連絡が来て対応しにいくことがあります。
・大学の先生に呼ばれて訪問
その家はとある大学の先生に借りてもらっていた部屋でした。
連絡を受けてからすぐに行ったのに最初から多少小言を言われました。
「トイレが詰まったら生活できないじゃないか。
早く直してくれ!」
こういうときはひたすら謝るしかないのです。
謝るのも仕事。
しかし、謝りながらもちゃんと聞かなければいけないことがあります。
「すいません。このトイレに何か大きなものを流したりとかってしてないですよね?」
怒っている人を更に怒らせないように低姿勢で聞きます。
「大きなものなんて何も流してない。早く直してくれ。」
大きなものを流していなくて詰まることってなかなかないのですが、とりあえずは自分でできる作業をするしかありません。
まずは、昔の家によくあるトイレの詰まりを直す道具で「ギュッポン、ギュッポン」とやります。(ちなみにあの道具、ラバーカップというらしいです。)
しかし、一向に水が流れる感じがありません。
正直、自分でできるのはここまでです。
仕方がないので、水道屋さんに来てもらうことにしました。
先生はトイレが使えないので以前不機嫌です。
近くにいたらしく、10分くらいで運良く水道屋さんが来てくれました。
しかも、たまたま別の現場で高圧洗浄をしていたみたいで、高圧洗浄の車で来てくれました。なんとか早く解決してくれそうです。
水道屋さんに見てもらってもやはり詰まりは取れず、高圧洗浄機をかけることになりました。ちなみに高圧洗浄とはつまりがある配管に高い圧力で水を流して無理矢理つまりを取る最終手段です。
管に圧力がかかり、古い管だと水漏れの原因になったりするので本当はあまりやりたくないですが、今回は高圧洗浄をしないとつまりが取れなさそうなのでお願いしました。
水道屋さんが段取りして高圧洗浄をしてくれている間やることがないので、ちょっと離れて作業を見守ります。
そして、5分後。
「つまりが取れましたよ~」
と、水道屋さんが呼びに来てくれました。
「ありがとうございます。ちなみに原因はなんだったかわかりました?」
と、水道屋さんに聞くと予想外の答えが。
「実はトイレにあれが詰まっていました。」
水道屋さんに見せてもらうとそこにはなんと「大人のおもちゃ」がありました。ボタンを押すとぶるぶる震えるやつです。
なんで??
と、いうか何か流したのなら正直に言ってくれればいいのに、トイレに流すなんて中学生みたいなことしなくても、、、
先生は部屋で待っているので、状況を報告に行きました。
「先生、トイレのつまりが解消されました。つまっていたのはおとなのバイブでした。」
と、言うと先生はとたんに落ち着きがなくなって、
「なんでそんなのが詰まってたんだろう??
わからないな~?」
と、明らかに動揺してごまかしている感じでした。
結局、トイレのつまりは取れたのでよかったですが、いまだになぜトイレにバイブを流したのかは謎のままです。